
水納島でおすすめの観光スポットについて!穴場スポットもご紹介
目次
水納島ってどんなところ
水納島(みんなじま)は、那覇市内から北東にある渡久地(とぐち)港から船で15分のところにあります。
周囲4.6kmの平坦な小さな島ですが、島の形からクロワッサンアイランドとも呼ばれています。
島の人口は40人程度しかいませんが、年間6万人の観光客が訪れる人気の島です。
島はさまざまな珊瑚礁に囲まれており、カラフルな熱帯魚が群れをなして泳ぐ透明度の高いビーチが最大の魅力です。
そのため、ダイビングやシュノーケリングのスポットも多くあります。
那覇空港・渡久地港からの行き方
那覇空港から水納島へ行くには、渡久地港から船で渡ります。
渡久地港は、那覇市の北東100kmほどの場所にあり、この港から水納島へ行く定期船が出ています。
那覇空港から車で行く場合には、沖縄自動車道を使い、所要時間は2時間ほどです。
まず、空港沿いに南下し、豊見城・名嘉地ICから終点の許田ICまで沖縄自動車道に乗ります。
許田ICまでは約90km、1時間半ほどです。
自動車道を降りたら、海沿いの県道71号線を北上します。
一般道は23km程度ですので順調に行けば30分ほどで渡久地港に到着します。
バスで向かう場合、那覇空港からは、2番バスのりばから「やんばる急行バス」を利用するのが便利です。
このバスは「急行バス」とありますが、一般の路線バスです。
事前予約はありませんので、停留所に並んで順番に乗車します。
那覇空港から渡久地港までは100km弱あり、バスでは約2時間かかります。
バスは運天港(うんてんこう)行きですので、下車するのは最寄りの「本部(もとぶ)博物館前」バス停です。
このバス停から渡久地港までは700mほど歩きます。
渡久地港から水納島へ渡る船は、フェリーはなく高速船「ニューウィングみんなⅡ」のみです。
運航本数は季節によって違い、夏の繁忙期は1日に8本程度運航しますが、閑散期には3、4本の運行になります。
この高速船に乗る際に注意したいのは、乗船切符を事前に予約できないことです。
夏休みなど混雑が予想される時には、出航の1時間近く前には渡久地港の切符売り場で往復の切符を購入することをおすすめします。
事前に切符を確実に手に入れるには、旅行会社の水納島日帰りツアーに参加するのが良いでしょう。
料金は、大人往復1,730円(片道910円)、小人往復880円(片道460円)です。
水納島までは、左手に瀬底島、右手に海洋博公園(1975年沖縄海洋博覧会の跡地)や伊江島を見ながら、15分ほどで到着します。
水納島が選ばれる理由
水納島が選ばれる理由は、沖縄本島から近いこともありますが、それ以外にもこの島ならではの魅力があります。
水納島の魅力
なぜ40人程度の人口の島に、年間6万人も訪れるのでしょうか。
水納島の魅力は、美しい海とビーチ、そこで楽しめるさまざまなアクティビティなどにあります。
青い海と白い砂浜が広がるビーチ
水納島周辺は、プランクトンが少なく透明度の高い黒潮が流れており、そこへ強い日差しが差し込むことで、海の色が青さを増しています。
また、さまざまな種類のサンゴのかけらが堆積してできた真っ白なビーチが、海の青さを引き立てています。
過去には、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」の一つ星に選ばれたこともある島です。
マリンアクティビティを楽しもう
水納島に来たのなら、ぜひマリンアクティビティを体験しましょう。
海の中を自由に散歩するダイビングやシュノーケリング、海面を滑るように進むSUPやカヌー・カヤックなど、さまざまなアクティビティがあります。



石畳のきれいな道
水納島の魅力の一つに、集落がきれいなことも挙げられます。
水納港の埠頭から集落、そして小中学校に続く道は、石畳で綺麗に整備されています。
地元民が教える水納島でおすすめの観光スポット
それでは、数ある水納島の魅力的な観光スポットのなかから、代表的な場所をご紹介します。
水納ビーチ
水納ビーチには、更衣室やロッカー、シャワー室、トイレがあります。
また、ビーチマットや浮き輪、ビーチパラソル、ゴムボートなどのレンタルもできます。
おすすめポイント
水納ビーチは、サンゴのかけらでできた真っ白な砂浜とびっくりするほど透明度の高い海が魅力です。
遊泳区域のなかにもサンゴがあり、そこに生息する熱帯魚なども観察できます。
夏休みなど人の多い時期には、若干透明度が落ちますが、それでも美しい海です。
また、水納ビーチなら、監視員もいますので、お子様連れのご家族でも安心して遊べますね。
水納港からの行き方
水納ビーチは、水納港の真横にあります。
港の埠頭を降りれば、もうそこは水納ビーチです。
灯台下のビーチ
まさに灯台下にあるビーチですが、あまり観光客のいない穴場的なビーチでもあります。
おすすめポイント
海水浴客もあまりいませんので、浜辺でゆっくりしたいという時にはおすすめスポットです。
遠浅の海はシュノーケリングスポットとして人気があります。
水納港からの行き方
水納港から水納ビーチと反対方向に歩いていくと、真っ白で長いビーチが広がっています。
港からいったん集落に入り、集落から灯台に向けて歩くルートも、小高い丘からビーチを一望できておすすめです。
カモメ岩のビーチ
ユニークな名前は、ビーチの少し沖合に、カモメ科のアジサシの群れが子育てに来る岩があることに由来しています。
おすすめポイント
ビーチは湾の中にあり、白い砂浜というよりは岩が混在しています。
かもめ岩のビーチは、魚影が濃いため、ダイビングやシュノーケリングで人気が高いスポットです。
水納港からの行き方
かもめ岩のビーチは、水納港から島の真ん中にある集落を抜けて、島の反対側に渡った湾の東側にあります。
水納島灯台
水納島周辺は、日本本土へ向かう重要な内地航路となっており、水納島灯台はその航路を示す大切な役割を担っています。
1972年(昭和47年)に設置されたこの灯台は、高さ13メートルあり、照らす光は10.5カイリ(約20km)先まで届きます。
3秒に1回ずつ照らしています。
おすすめポイント
水納島灯台は一般公開されていません。
しかし、やや高台にあるため、ここから白い砂浜が何百メートルも続いている灯台下ビーチの全体を見渡すことができます。
水納港からの行き方
水納港から、島の中心にある集落へ入ると、東の海沿いにあります。
集落からはその全貌が見えませんが、電線が上空に走っているのを目安に海岸を目指して下さい。
港から歩いて10分程度です。
名もなきビーチ
せっかく水納島まで来たのだから、観光客があまりいないビーチに行きたいと思ったら、名もなきビーチはいかがでしょうか。
おすすめポイント
ビーチと名前がついていますが、干潮時に干潟となり、遠浅の海の海底が姿を表します。
泳ぐビーチというよりは、干潟で貝殻を拾ったり、サンゴを背負ったヤドカリを探したりして遊ぶのに丁度いいスポットです。
水納港からの行き方
水納港から、集落を抜けて南西方面に10分ほど歩くとビーチが見えてきます。
西の浜ビーチ
西の浜ビーチは、クロワッサンの形をした島の西側にあります。
集落からも遠く訪れる人は少ないビーチです。
おすすめポイント
西側に面していることから、見渡す限り海と空しかないビーチに、ゆっくりと日が沈んでいくのを眺めることができるビーチです。
島に宿泊するなら、かならず訪れてほしいスポットです。
夕日がきれいなスポットですが、夜間の照明は都会のように整っていませんので、ガイドや宿の人と一緒に行くことをおすすめします。
水納港からの行き方
港から集落に入ったら、本部町立水納小中学校の前の道を1kmほど直進し、突端まで行くとビーチが開けています。
水納集落
水納集落の人口は50人程度しかいません。
港から集落を抜けて小中学校に抜ける道は石畳で歩きやすくなっています。
おすすめポイント
水納集落は、ハマユウをはじめとしたいろいろな花が咲いているきれいな集落です。
小さな島ですので、どこかに行く際に通り抜けることになるでしょう。
水納港からの行き方
水納港の埠頭から5分ほど直進すると、自然と集落に入っていきます。
古井戸
集落のはずれに、丸井戸と角井戸からなる古井戸と呼ばれる神聖なスポットがあります。
水納島の名前の由来は「水無島」にあるとされています。
水の出ない島で、唯一塩分が混じった水が出たこの古井戸は、神様からいただいたものとして、大切に扱われてきました。
おすすめポイント
琉球神道では、神聖な場所のことを御嶽(うたき)と呼びます。
水納島は明治初期まで無人島で、島全体が「メンナノ御嶽」と呼ばれる聖域と考えられていました。
古井戸は、現在でも島の神聖な場所として、参拝所もあります。
今でも県内各地から拝みに来る人が絶えないスポットです。
水納港からの行き方
集落からかもめ岩のビーチに行く途中にあります。
港から10分弱で到着します。
水納島で楽しめる人気のアクティビティ
水納島で楽しめるアクティビティはたくさんあるのですが、ここではその中で代表的なものをご紹介します。
シュノーケリング
シュノーケリングは、シュノーケルを使って、海面や浅い海を遊泳するアクティビティです。
ツアーでは、アクティビティの前に簡単な講習がありますし、ガイドやインストラクターが同行しますので、安全に楽しめます。

楽しみ方・魅力
水納島はサンゴの白い砂浜と遠浅の透明なビーチがあちこちにあります。
シュノーケリングで水納島の海を泳いでみれば、さまざまな種類の珊瑚礁や、色とりどりの熱帯魚を見ることができます。
まるできれいな水槽のなかで泳いでいるような気分になるでしょう。


ダイビング
ダイビングなら、シュノーケリングよりも深い海に潜ることができます。
ライセンスが必要なダイビングですが、初心者や未経験の人のために「体験ダイビング」というツアーがあります。

楽しみ方・魅力
体験ダイビングなら、事前にレクチャーを受け、器具の使い方や耳抜きの方法を習ったあと、ガイドやインストラクターと一緒に潜るものです。
水納島の海は、透明度が高く、体験ダイビングで潜る10メートル程度の深さでも陽の光が届いています。
海底近くのあちこちにある珊瑚礁にも近づくことができますし、ウミガメにも出会えるかもしれません。


SUP
最近人気のSUPをご存知ですか?
SUPはスタンドアップパドルボードの略で、サーフボードの上に立って、パドルで漕ぎながら海の上を滑るように進むアクティビティです。
SNSなどで、ボードの上に座ったり、寝転んだり、ヨガをしている写真などを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
通常のサーフボードより幅が広いこともあり、海の上でも安定して楽しむことができます。

楽しみ方・魅力
水納島でSUPに乗ると、あまりにも海水の透明度が高くて、海底が覗けてしまうことに驚くかもしれません。
まるでトリックアートに入り込んでしまったかのように、自分のいる高さがわからなくなって足がすくんでしまうほどです。
SUPなら、積極的にあちこち移動しなくても、波に揺られながら寝転がっているだけでも、南国のゆったりした時間を感じられるでしょう。
カヌー・カヤック
カヌー・カヤックは、細い小舟で安定性が低いと思っている方が多いようですが、実際乗ってみると、自転車に乗っているような感覚で水面を進んでいくことに驚かれる方が多いです。
カヌー・カヤックは、お尻を舟底につけて座り、両足を踏ん張ることで、バランスの取りやすいアクティビティです。
パドルで左右の水を掻き、自転車のように体重移動することで、行きたい方向に舵を切れます。
二人乗りもありますので、お子様と一緒に、またカップルで乗るのも良いでしょう。

楽しみ方・魅力
カヌー・カヤックなら、海の上の移動も自由自在です。
水納島に詳しいガイドに、海の上からしか行かれないようなスポットにも連れて行ってもらいましょう。
ツアーによっては、スケルトンのカヌー・カヤックに乗れます。
スケルトンなので、透明度の高い水納島の海中を、カヌー・カヤックに乗ったまま見ることもできますね。
パラセーリング
パラセーリングは、パラシュートを背負って、ボートや水上バイクに引っ張ってもらい、空中高くに舞い上がるアクティビティです。

楽しみ方・魅力
引っ張られると、すぐに高度40メートルくらいまでの高さに上がります。
パラセーリングは上空から見ることができる絶景が魅力です。
まるでドローンの映像を見ているかのように、沖縄本島や伊江島はもちろん、遠く慶良間諸島まで見えるかもしれません。
さっきまであんなに小さな島にいたのかと驚くと同時に、地球の大きさを実感できるアクティビティです。
グラスボート
グラスボートとは、船底の一部がガラスになっているボートのことです。
海底の様子を船の中から見られるため、魚の様子をのんびりと見ることができます。
楽しみ方・魅力
グラスボートの魅力は、水に濡れずに海中のサンゴ礁や熱帯魚の群れなどの様子を観察できることです。
小さなお子様やお年寄り、泳ぎが苦手な方でも、気軽に楽しむことができます。
水納島の海の透明度の高さを生かした、多くの方が楽しめるアクティビティです。
マリンスポーツ
さまざまなアクティビティをご紹介しましたが、水納島でできるマリンスポーツはまだまだあります。
バナナボートやビッグマーブルなども、水納島で楽しめるマリンスポーツです。

楽しみ方・魅力
バナナボートは、バナナの形をしたインフレータブルチューブにまたがり、ボートや水上バイクに引っ張ってもらいます。
ボートの波にバナナが揺らされて、振り落とされないようにしがみつくのが楽しいアクティビティです。
振り落とされても足がつく遠浅な海が多いので、安心して楽しめます。
ビッグマーブルもバナナボート同様に、ボートや水上バイクに引っ張ってもらうのですが、バナナの形ではなくソファーのように背もたれがついているのが特徴です。
バナナボートより振り落とされることが少ないですので、お子様と一緒に乗っても楽しいですよ。

まとめ
水納島の穴場スポットを中心に紹介しましたが、いかがでしたか?
水納島は、マリンスポーツが盛んであり、幅広い年齢層の方でも楽しめるアクティビティが満載です。
また、観光客が何万人来ようとも、御嶽の島であることを忘れずに古井戸を大切に守っているところもこの島の魅力を一層引き立てているのかもしれません。
ぜひ水納島で穴場スポットを巡ってみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。